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homeimpressionsネイティブな鮭科魚類系統解析プロジェクト ani

 先日、知人を介してオショロコマの研究をしている研究者と杯を酌み交わす機会に恵まれました。日常の煩悩と水際の焦燥を晴らすばかりの酒が続いたこの頃、久方ぶりに有意義な夜を過ごすことができたと思います。
 さて、この方、オショロコマの系統解析プロジェクトで、北海道におけるオショロコマの進化的歴史(侵入)を紐解こうとしておりまして、ご紹介してくださった知人も釣った魚のアブラビレ片を採取し遺伝子サンプルとして提供しています。私も関わりたいと思い、サンプル採取用の道具を分けていただきました。

 このプロジェクト、もう少し具体的にご説明いたしますと……



◆目的
 サケ科魚類の局所的な絶滅や無差別放流が続くなか、本来のサケ科魚類のネイティブの遺伝子を収集・保存しておきたい。これは、当面、地域集団間に存在する遺伝的な違いを把握するなどの研究に資する。

◆やってる事
 釣った魚の鰭片を切除し、エタノールチューブに入れ保存する。そうやって集めたエタノールチューブは冷蔵庫に保管しておき、ある程度たまったら、研究者に送っています。

◆対象魚
オショロコマ、アメマスがメインですが、イトウ、サクラマスも、ネイティブ個体群の遺伝子サンプルとして、鰭サンプルを収集することは同様に意義があります。


 研究者の方と色々お話ししたところ、私たちの間で通用している「常識」は実は間違っていた、なんてことも結構ありました。特にイワナやオショロコマの場合、嘗ては「魚卵を食べる」ということで害魚扱いされていたこともあって、我々釣り人だけではなく、研究者にとっても未知の部分が多く残されているようです。
 もともと自分はガイドブックや雑誌に載っていない川を釣るのが好きだったし、そういった趣向が、研究にそして今後の保護に活かしていくことができる可能性が示されたのは、個人的に大変嬉しいことでした。それに魚を殺さずに有益な情報を入手できるというのも、興味を持った一因です。
 このプロジェクト、淡水を対象にしているようですが、北海道には海アメが居ます。イトウも降海する。海を通じて様々な河川間で遺伝子の交流があるかも知れない、いや、あるでしょうね。多くの河川の多くのデータが集まるのであれば、海アメのサンプルデータも、アメマスの生活史を知る上で貴重な資料となりそうです。
 単にデカイの釣る、たくさん釣る、それだけじゃない「なにか」を求める釣りも楽しいと思います。

 っと、実は良い言い訳ができたのかも。「これから資源調査に行ってくる」とね(笑)。

 で、どうでしょう?皆さんのなかに、興味を持った方がいらっしゃれば、是非当サイトのBBSに一言書いていただけませんか?いずれ、研究者の方を囲んで一杯やりながら、詳しいお話を聞く機会を設けることができたら、と思っています。
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